今回の筆文字作品は、『八十八夜』
立春から数えて、八十八日目。
暦の上では、いよいよ春から夏へと移り変わる新茶の季節がやってきました。
「八十八夜の別れ霜」という言葉があるように、この時期を過ぎると気候が安定し、農家の方々にとっては本格的な作業が始まる大切な節目でもあります。新茶の爽やかな香りを思い浮かべながら、今日の筆文字を綴りました。
古くから「初物(はつもの)を飲むと寿命が延びる」と言われる新茶ですが、実は理にかなった理由があります。
冬の間にじっくり蓄えられた成分が、身体を優しく整えてくれるんだそうです。 新茶特有の、瑞々しく甘みのある味わいは、この時期だけの贅沢。五感を使ってじっくりとお茶を楽しむことで、心の中にも爽やかな風が吹き抜けるような気がします。
「夏も近づく八十八夜」で始まる、明治時代から歌い継がれる唱歌『茶摘(ちゃつみ)』。2007年には「日本の歌百選」にも選定されています。
茜だすきに菅の笠(すげのかさ)を被った娘たちが、柔らかな新芽を丁寧に摘んでいく姿。そのリズムカルな手の動きと、風に乗って漂う若葉の香り。
今日の筆文字『八十八夜』は、この歌を思い出しながら軽やかに書いてみました。どこか懐かしい日本の初夏の景色を思い浮かべてもらえたら嬉しいです。
立春から数えて、八十八日目。
暦の上では、いよいよ春から夏へと移り変わる新茶の季節がやってきました。
「八十八夜の別れ霜」という言葉があるように、この時期を過ぎると気候が安定し、農家の方々にとっては本格的な作業が始まる大切な節目でもあります。新茶の爽やかな香りを思い浮かべながら、今日の筆文字を綴りました。
なぜ「八十八」が大切にされてきたの?
●八十八夜(はちじゅうはちや)
雑節(ざっせつ)のひとつ。立春を1日目として数え、88日目にあたる日(5月2日頃)を指します。
八十八を組み合わせると「米」という字になることから、農業において非常に縁起の良い日とされてきました。
末広がりの「八」が重なるこの日は、古くから「無病息災」を願う日でもあります。この日に摘み取られたお茶を飲むと、一年を健やかに過ごせると言われているんです。そんな先人たちの願いを知ると、いつものお茶も少し特別な味わいに感じられますよね。雑節(ざっせつ)のひとつ。立春を1日目として数え、88日目にあたる日(5月2日頃)を指します。
八十八を組み合わせると「米」という字になることから、農業において非常に縁起の良い日とされてきました。
新茶を飲むと体が喜ぶ?
古くから「初物(はつもの)を飲むと寿命が延びる」と言われる新茶ですが、実は理にかなった理由があります。
冬の間にじっくり蓄えられた成分が、身体を優しく整えてくれるんだそうです。
テアニン(リラックス効果)
新茶には、旨味成分である「テアニン」が二番茶以降に比べて数倍多く含まれています。脳の興奮を抑え、心身をリラックスさせる効果があり、新しい生活が始まるこの時期のストレス緩和にもぴったりです。
カテキン(抗酸化作用)
おなじみのカテキンも豊富。殺菌作用や免疫力を高める働きがあり、季節の変わり目に崩しがちな体調管理をサポートしてくれます。まさに「飲む天然サプリメント」ですね。
ビタミンC(美肌・疲労回復)
お茶に含まれるビタミンCは熱に強く、壊れにくいのが特徴。日差しが強くなり始めるこの季節、紫外線対策や疲労回復を助けてくれる頼もしい味方です。
八十八夜といえば、この歌
「夏も近づく八十八夜」で始まる、明治時代から歌い継がれる唱歌『茶摘(ちゃつみ)』。2007年には「日本の歌百選」にも選定されています。
茜だすきに菅の笠(すげのかさ)を被った娘たちが、柔らかな新芽を丁寧に摘んでいく姿。そのリズムカルな手の動きと、風に乗って漂う若葉の香り。
今日の筆文字『八十八夜』は、この歌を思い出しながら軽やかに書いてみました。どこか懐かしい日本の初夏の景色を思い浮かべてもらえたら嬉しいです。

筆文字『八十八夜』(2026年 制作)






