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「半夏生」とは?読み方や意味・由来・タコを食べる理由と雑節一覧

「半夏生」、読めますか?
正解は「はんげしょう」

「半夏生」は夏至から数えて11日目で、毎年7月2日頃にあたります。(2026年は7月2日)
農家にとっては、この日までに田植えを終える重要な目安とされ、日本の農業と深く結び付いてきた大切な節目です。


雑節「半夏生」と七十二候「半夏生(はんげしょうず)」


七十二候の「半夏生(はんげしょうず)」は、薬草として知られる半夏(カラスビシャク)が生え始める頃という自然の推移を表した言葉。

これが、日本の農作業において「田植えを終わらせる最終期限」として非常に重視されたため、「半夏生(はんげしょう)」として日本独自の暦である「雑節」の仲間入りを果たしました。


「半夏」と「半夏生」は別の植物


ややこしいのが「半夏」や「半夏生」という植物が存在するということ。
そして植物としては全くの別種類です。 「半夏(はんげ)」とは、サトイモ科のカラスビシャクの漢名で、古くから生薬として重宝されてきた植物。

一方、「ハンゲショウ(半夏生)」はドクダミ科の植物です。
花が咲く頃になると葉の一部がまるで化粧をしたように白く変わることから、「半化粧」という別名でも親しまれています。



なぜ半夏生にはタコを食べるの?


関西地方を中心に、半夏生にタコを食べる風習があります。

もっとも一般的な由来は、「稲の根がタコの足のように四方八方にしっかりと張り、豊作になりますように」という願いが込められたもの。吸盤で岩にしっかりと張り付くタコの姿が、大地に根付く稲と重ね合わされました。 また、この風習は地域によって様々。福井県の大野地方では丸大サバを一人一本食べる習慣があり、香川県ではうどんを食べるなど、それぞれの土地の農業の歴史や食文化に合わせた伝統が今も受け継がれています。


雑節とは?今も暮らしに残る9つの季節の目安


雑節とは、中国から伝わった二十四節気だけでは十分に表しきれない日本の気候の移り変わりや、農作業のサイクルに合わせて設けられた特別な暦のことです。

雑節 意味・目安
節分立春の前日。季節の変わり目。
彼岸春分・秋分を中日とする7日間。
社日土地の神をまつる日。
八十八夜立春から88日目。新茶の季節。
入梅梅雨入りの目安。
半夏生夏至から数えて11日目頃。田植えを終える目安。
土用立春・立夏・立秋・立冬の前約18日間。
二百十日立春から210日目。台風への備え。
二百二十日立春から220日目。風害への注意。


身近な「節分」や「お彼岸」、「土用」などと同様に、「半夏生」も日本の豊かな四季と日々の暮らしをつなぐ大切な雑節の一つです。


「半夏生」は一つの言葉なのに三つの意味がある


今日の筆文字は、利き手と反対の左手で書いた『半夏生』
「半夏生」という言葉を紐解いていくと、
  • 雑節の「半夏生(はんげしょう)」
  • 七十二候の「半夏生(はんげしょうず)」
  • 植物の「ハンゲショウ(半夏生・半化粧)」

という三つの側面があることがわかりました。
これらは決して無関係ではなく、季節の巡りの中で一本の線としてつながっているんですね。

左手書き筆文字『半夏生』(2026年 制作)

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