七十二候では、二十四節気「清明(せいめい)」の次候「鴻雁北」を迎えています。
これ、パッと見て何て読むかわかりますか?
答えは、「こうがんかえる」。
今回の筆文字は、この『鴻雁北』です。
「北」を「かえる」と読むなんて、ちょっと意外ですよね。
少し前に、「清明」の初候「玄鳥至(つばめきたる)」を迎え、南からツバメたちがやってきたばかり。軒先で賑やかに巣作りを始めるツバメたちの姿に、春本番を感じた方も多いのではないでしょうか。
そして今度は入れ替わるようにして、雁(がん)たちが、北のシベリアへと旅立とうとしています。
この「来るツバメ」と「去る雁」が空で行き交う様子は、「帰雁来燕(きがんらいえん)」とも言われます。
雁たちが目指すのは北のシベリア。その距離はおよそ3,000キロから4,000キロにも及びます。日本を離れた後、まず北海道などの北日本に集まり、そこからサハリンを経由して、さらに北の繁殖地へ。
この途方もない道のりを、時速60キロから80キロほどの速さで、昼夜を問わず飛び続けます。驚くことに、雁は太陽の位置や星の並び、さらには地球の磁気を感じ取る力を持っていて、それを道標に正確なルートを辿るんだとか。
さらに、あの特徴的な「V字型」の列(雁行)にも理由があります。先頭の鳥が作る空気の流れを利用することで、後ろを飛ぶ鳥のエネルギー消費を抑えているんです。交代で先頭に立ち、群れ全体で助け合いながら数週間かけて故郷を目指す。その合理的な知恵と、自らの羽ばたきだけで海を越えていく生命力には、ただただ圧倒されます。
新しい命を育むシベリアの地こそが、本当の故郷。数千キロの旅路を経て「北」へ向かうことを、あえて「かえる」と呼ぶ理由は、まさにここにあるのだと感じます。
これ、パッと見て何て読むかわかりますか?
答えは、「こうがんかえる」。
今回の筆文字は、この『鴻雁北』です。
「北」を「かえる」と読むなんて、ちょっと意外ですよね。
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「玄鳥至」から「鴻雁北」へ
少し前に、「清明」の初候「玄鳥至(つばめきたる)」を迎え、南からツバメたちがやってきたばかり。軒先で賑やかに巣作りを始めるツバメたちの姿に、春本番を感じた方も多いのではないでしょうか。
そして今度は入れ替わるようにして、雁(がん)たちが、北のシベリアへと旅立とうとしています。
この「来るツバメ」と「去る雁」が空で行き交う様子は、「帰雁来燕(きがんらいえん)」とも言われます。
シベリアへの数千キロの旅
雁たちが目指すのは北のシベリア。その距離はおよそ3,000キロから4,000キロにも及びます。日本を離れた後、まず北海道などの北日本に集まり、そこからサハリンを経由して、さらに北の繁殖地へ。
この途方もない道のりを、時速60キロから80キロほどの速さで、昼夜を問わず飛び続けます。驚くことに、雁は太陽の位置や星の並び、さらには地球の磁気を感じ取る力を持っていて、それを道標に正確なルートを辿るんだとか。
さらに、あの特徴的な「V字型」の列(雁行)にも理由があります。先頭の鳥が作る空気の流れを利用することで、後ろを飛ぶ鳥のエネルギー消費を抑えているんです。交代で先頭に立ち、群れ全体で助け合いながら数週間かけて故郷を目指す。その合理的な知恵と、自らの羽ばたきだけで海を越えていく生命力には、ただただ圧倒されます。
新しい命を育むシベリアの地こそが、本当の故郷。数千キロの旅路を経て「北」へ向かうことを、あえて「かえる」と呼ぶ理由は、まさにここにあるのだと感じます。

筆文字『鴻雁北』(2026年 制作)






