『世の中に蚊ほどうるさきものはなし』という、いかにも蚊の話らしい一首。
実は江戸時代の政治への皮肉が隠されています。
今回は、8月20日「蚊の日」にちなんで、身近だけれど意外と知らない「蚊」の雑学を紹介します。
「世の中に蚊ほどうるさきものはなし ぶんぶといふて夜も寝られず」
「世の中で蚊ほど、うるさいものはない。ぶんぶん飛んできて、夜も眠れない」という、蚊への愚痴のように読めますが……この「ぶんぶ」には別の意味が隠されています。
蚊が飛ぶ「ぶんぶん」という羽音と、「文武」という言葉を掛けているんです。
「文武」とは、学問などの「文」と、武芸などの「武」のこと。
江戸時代の老中・松平定信が進めた寛政の改革では、武士に文武を奨励する政策が行われました。
その「文武、文武」と奨励されることを、蚊の「ぶんぶん」に重ねて、「うるさくて夜も眠れない」と皮肉ったわけです。
「蚊に刺された!」というと、蚊は血を食べて生きていると思いがち。でも、実は蚊の成虫が普段のエネルギー源として利用するのは、花の蜜などに含まれる糖分です。
そして、血を吸うのはメスの蚊。オスは血を吸わず、花の蜜などを利用しています。
では、なぜメスは血を吸うのでしょう?
答えは卵をつくるため。
メスは吸血によって、卵の発育に必要なたんぱく質などを得ますが、メスも血だけを頼りにしているわけではありません。
花の蜜などから糖分をとりながら、産卵のタイミングには血を吸う。あの小さな蚊も、ちゃんと目的に応じて食べ分け!?しているんですね。
身近なヒトスジシマカなどは、庭やベランダにある小さな水たまり(たとえば、植木鉢の受け皿、空き缶、バケツ、古タイヤなど)の内側に卵を産みます。
雨などで水位が上がると卵が水に浸かって孵化し、幼虫のボウフラになり、やがて蛹(さなぎ)を経て、成虫へ。
ペットボトルキャップ1杯分の水でも大量発生する原因になるそうで、その繁殖力は恐るべしです。
日本で身近なヒトスジシマカは、日中にも活動しますが、吸血活動は朝夕に活発になります。特に日の出前後や、夕暮れから日没後にかけては要注意。
では、蚊はどうやって人間を見つけるのでしょう?
蚊は、人が吐き出す二酸化炭素や体温、においなどを手がかりにして、吸血する相手を探します。
小さな体なのに、人間が近くにいることをちゃんと察知して飛んでくるわけです。これまた恐るべし。
蚊に刺された後に、赤くなったり、かゆくなったりするのにも理由があります。
蚊は吸血するとき、血が固まりにくくなる成分などを含む唾液を皮膚に入れます。この唾液に対して人間の体が免疫反応を起こすことで、かゆみや腫れなどが生じます。
あの小さな虫が、血を吸うためにこんな仕組みまで使っているとは、ちょっと驚きですよね。
8月20日は「蚊の日」。
そういえば、猛暑のせいか(?)最近は蚊に刺されることが減った気がします。
とはいえ、蚊は夏だけの虫でもありません。
日本のヒトスジシマカは、地域によっては5月頃から10月頃まで活動します。
これから少しずつ涼しくなっていきますが、まだまだ油断できませんね。
今日の筆文字作品は『世の中に蚊ほどうるさきものはなし』でした!
実は江戸時代の政治への皮肉が隠されています。
今回は、8月20日「蚊の日」にちなんで、身近だけれど意外と知らない「蚊」の雑学を紹介します。
目次
「世の中に蚊ほどうるさきものはなし」の意味は?
「世の中に蚊ほどうるさきものはなし ぶんぶといふて夜も寝られず」
「世の中で蚊ほど、うるさいものはない。ぶんぶん飛んできて、夜も眠れない」という、蚊への愚痴のように読めますが……この「ぶんぶ」には別の意味が隠されています。
蚊が飛ぶ「ぶんぶん」という羽音と、「文武」という言葉を掛けているんです。
「文武」とは、学問などの「文」と、武芸などの「武」のこと。
江戸時代の老中・松平定信が進めた寛政の改革では、武士に文武を奨励する政策が行われました。
その「文武、文武」と奨励されることを、蚊の「ぶんぶん」に重ねて、「うるさくて夜も眠れない」と皮肉ったわけです。
血を吸うのはメスだけ!蚊は何を食べている?
「蚊に刺された!」というと、蚊は血を食べて生きていると思いがち。でも、実は蚊の成虫が普段のエネルギー源として利用するのは、花の蜜などに含まれる糖分です。
そして、血を吸うのはメスの蚊。オスは血を吸わず、花の蜜などを利用しています。
では、なぜメスは血を吸うのでしょう?
答えは卵をつくるため。
メスは吸血によって、卵の発育に必要なたんぱく質などを得ますが、メスも血だけを頼りにしているわけではありません。
花の蜜などから糖分をとりながら、産卵のタイミングには血を吸う。あの小さな蚊も、ちゃんと目的に応じて食べ分け!?しているんですね。
蚊は「水たまり」で育つ!ほんの少しの水でも産卵場所に
身近なヒトスジシマカなどは、庭やベランダにある小さな水たまり(たとえば、植木鉢の受け皿、空き缶、バケツ、古タイヤなど)の内側に卵を産みます。
雨などで水位が上がると卵が水に浸かって孵化し、幼虫のボウフラになり、やがて蛹(さなぎ)を経て、成虫へ。
ペットボトルキャップ1杯分の水でも大量発生する原因になるそうで、その繁殖力は恐るべしです。
「蚊に刺される時間」はいつ?
日本で身近なヒトスジシマカは、日中にも活動しますが、吸血活動は朝夕に活発になります。特に日の出前後や、夕暮れから日没後にかけては要注意。
では、蚊はどうやって人間を見つけるのでしょう?
蚊は、人が吐き出す二酸化炭素や体温、においなどを手がかりにして、吸血する相手を探します。
小さな体なのに、人間が近くにいることをちゃんと察知して飛んでくるわけです。これまた恐るべし。
なぜ蚊に刺されるとかゆい?
蚊に刺された後に、赤くなったり、かゆくなったりするのにも理由があります。
蚊は吸血するとき、血が固まりにくくなる成分などを含む唾液を皮膚に入れます。この唾液に対して人間の体が免疫反応を起こすことで、かゆみや腫れなどが生じます。
あの小さな虫が、血を吸うためにこんな仕組みまで使っているとは、ちょっと驚きですよね。
8月20日は「蚊の日」
8月20日は「蚊の日」。
そういえば、猛暑のせいか(?)最近は蚊に刺されることが減った気がします。
とはいえ、蚊は夏だけの虫でもありません。
日本のヒトスジシマカは、地域によっては5月頃から10月頃まで活動します。
これから少しずつ涼しくなっていきますが、まだまだ油断できませんね。
今日の筆文字作品は『世の中に蚊ほどうるさきものはなし』でした!
筆文字アート『世の中に蚊ほどうるさきものはなし』(2026年 制作)